さて、昨日は長々と昔話を語ってしまいました。
今日は就職してからのことです。

就職してから、技術はたいして困りませんでした。
独学でかなり勉強していましたし、分からなければ勉強したらいいだけですから。
苦労したのはデザインです。 まず配属されてすぐ担当になったのがある大手PCショップの週ごとのバナー。
初めサンプルで挙げたものは、お客さまにかなり駄目だしされました。
自分の作っているものが、良いのか、悪いのかが分からないのです。
今となっては会社員時代の制作物はほとんどが「ヘタクソ〜〜〜」と分かるのですが、それが分からない。
文字詰めやフォントの選択、文字の可視性、可読性、強弱のつけかたなんて、趣味のホームページでは深く考えたことがなかったのです。特にバナーという小さな画像で、情報を的確に伝えるということがあれほど難しいとは考えたことがありませんでした。

ホームページのデザイン案をしなければならないときもありました。ホームページの場合全体の配置はオーソドックスなものが多いので、バナーほどは苦労しませんでしたが、パーツのデザインはいつも四苦八苦してました。

前回コラムで、就職の時に「デザイン学科卒業のこと」という条件をあげる会社が多かったと書きましたが、就職して初めてその意味を思い知りました。
「デザインを専門に勉強してきた人」と「そうでない人」の違いは「引き出しの数」なのです。

引き出しとはアイデアであったり、何かを伝えるための手段・手法であったり、技、などなど。
また、デザイナーというからにはデザインを理論立ててきちんとできないといけないんです。
そのフォントを選んだ理由、その色にした理由、影を付けた理由、その字詰めの理由、そのボタンがその形の理由、その位置の理由……。
デザイナーは全て計算してやってるんですよね。

簡単にその後の私を紹介すると、2年目年末で退社・独立し(25歳)3年目有限会社にし(26歳)、今にいたります(30歳)。詳しくはまた機会があれば。

話はもどりますが、webデザイナーを目指す方、独学でも技術は充分身に付きます。むしろ、デザインで苦労します。
専門学校、スクールありますが、デッサンなどの基礎を含めてデザインをみっちり教えてくれる学校がどれだけあるでしょうか?
短期のスクールにちょっと通ったくらいで、4年間(+予備校時代)みっちり勉強してきた人と、同じ土俵で仕事ができるでしょうか?

私はかなり苦労しました。

デザイン系学科出身の先輩方に囲まれて、引き出しの少なさがものすごくコンプレックスで、必死で努力しましたが、技術的なこととは違って、センスは独学ではなかなか身につきません。
デザインは理論がとても大切、良いものにたくさん触れるほど磨かれる、そして、なんといっても、パソコンの上ではなく、手を動かさないと上達しない。
私は結局独立した後、大阪芸術大学の通信教育学部デザイン学科で勉強しています。密かに会社社長 兼 大学生です。

webデザイナーになりたい、って思う人は、覚えててほしい。
趣味でホームページ作るのが楽しいから、だけで就ける仕事ではない。
「Photoshop使えます、Illustrator使えます、HTMLかけます、CSSかけます。就職できますか?」といった書き込みをみますが、デザイナーとしては何の意味もないんですよ。
どんなものを作れるかが問われるんです。
もちろん、デザインって、見た目だけじゃない。ユーザーの導線やクライアントのブランディングなど、様々な目的を達成しなければなりません。

プログラマー、HTMLコーダーも向き不向きがありますが、デザイナーはもっと顕著にその傾向があります。
webデザイナーになりたいという方は、大学(または短大、2年制の専門学校など)でデザイン系に進みましょう。技術は独学で何とかなります。

それが一番良いと思うなぁ。
はぁ〜熱く語っちゃった〜〜。
 
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2007年09月12日20:00